一般の電化製品を中古で購入される方はよくいらっしゃいます。
中古品は値段が安く抑えられるというメリットの代わりに、新品に比べて故障率が高い、性能も低いなどのデメリットがあります。限定的な利用や割りきった使い方をされるのであれば有効な選択肢として挙げられるでしょう。
中古のパソコンもそのあたりの事情は同じですが、パソコンは部品単位での市場が確立しており、パソコンの組み立て経験がある方なら故障した部品のみを自身で交換できるというメリットがあります。

HDDなどのデータの記録メディアも中古でよく販売されていますが、気をつけなければいけない点は、HDDは消耗品ということです。その寿命については使用環境における影響が非常に大きいため一概には言い切れませんが、一般的な利用においては3~5年ぐらい使用していると、故障率がどんどん上がっていく傾向にあるとされています。

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何年で何割程度が壊れるのかというような統計は、企業などにおいて定期的な買い替えの予算をどの程度想定しておけばよいのかなどの指標にはなりますが、一般家庭においてはあまり意味のある指標にはなりません。買ってすぐに故障することもあれば、5年10年全く故障なく使い続けられた事例も多数あります。
特定のHDDがいつ壊れるのか、あるいは壊れそうなのかを推測するのは非常に困難です。特にHDDは分かりやすい前兆が出て故障するというケースよりも、何の前触れもなく突然故障するというケースが多く、表には出てこない小さなダメージの積み重ねが、ある日突然顕在化するタイプの故障が多いということです。

中古のパソコンやHDDは、それまでどういう環境でどのぐらいの期間使われていたかというのは全く分からないので、潜在リスクも不透明になります。新品同様のHDDもあれば、故障寸前のものもあり、新品と比較すると故障のリスクは非常に高くなります。
中古のパソコンやHDDについては、重要なデータの保存場所として利用するよりは、いつ壊れても構わない使い方、例えば、見返す予定のないテレビ番組の録画や、あまり大切ではない撮りためたスナップ写真や動画ぐらいにとどめておき、長期保存したい写真や文書などを保存する必要がある場合は、(中古ではない)外付けHDDなどの別メディアに保存しておくというような割りきった使い方がお勧めになります。

弊社では購入直後にすぐに壊れたHDDから、何年も利用し続けた古いHDDまで対応しておりますので、もしもの際にはお気軽にご相談ください。
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