平成も残すところ4か月あまりとなりました。
Windows95の登場以降におけるパソコンの急速な普及に伴い、この平成の30年間でいろいろな記録メディアが登場する一方、最近ではすっかり見かけなくなってしまった記録メディアもあります。
今回はかつて栄華を極めながら歴史の波にもまれ、残念ながら今では主流から外れて日の目を浴びなくなった懐かしのメディアに、ほんのわずかではありますがスポットを当ててみたいと思います。
・フロッピーディスク
初期のパソコンで記録メディアといえばフロッピーディスクという時代が長く続きました。
フロッピーディスクはユーザデータを保存するメディアというだけでなく、かつてはOSや市販ソフト、周辺機器用ドライバの供給メディアとして使われるなど、かなり汎用性が高い記録メディアでした。
2000年代まではフロッピードライブを搭載したパソコンが生産されていましたが、代替メディアの台頭もあり、2010年代に入りフロッピーディスク・ドライブの双方とも生産が終了してしまいました。
・MO
1980年代に登場したMOは、フロッピーディスクの1MBの数百~千倍程度の容量があり、大容量のデータを扱う出版・印刷業界ではかなり重宝されたメディアでした。
2000年代以降パソコンにCD,DVDの書き込みが可能なドライブが搭載され、USBメモリが急速に普及すると衰退の一途をたどり、フロッピーディスク同様2000年代後半にはメディア・専用ドライブともに生産が終了してしまいました。
・スマートメディア
スマートメディアはSDカードのようにデジカメで使用されていた記録メディアで、1990年代後半に登場し、主にオリンパスや富士フイルム等のデジカメで多く採用されました。
2000年代初頭に東芝がSDカードに転換し、オリンパスや富士フイルムが後継メディアであるxDピクチャーカードに移行したため、2000年代半ばころにはメディアの新規生産がストップしてしまい、今では見かけることがなくなりました。
・xDピクチャーカード
スマートメディアの後継メディアとして登場したxDピクチャーカードですが、規格を推進したオリンパスや富士フイルム以外に追随するメーカーがなく、すでに圧倒的なシェアを得ていたSDカードに対抗できず、2010年代に入ると市場から急速に姿を消してしまいました。
これからまた新たな規格の記録メディアが登場していく中で、現在使っている記録メディアも市場から消えていくかもしれません。
データレスキューセンターでは最新の記録メディアだけでなく、過去に市場に出回った記録メディアにも対応しております。
年末の大掃除でかつて使っていたメディアが出てきたものの、データを読み出す手段がないといったケースにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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