パソコンのHDDはパソコンのパーツショップで販売されていて、本体との接続はケーブルを挿すだけで、固定も一般的なプラスドライバーがあれば簡単にできます。
しかし、故障したHDD自体を修理することは不可能です。

HDDの外装はネジ止めされていますが、よくあるプラスやマイナスのネジではなく「トルクスネジ」が使用されています。トルクスネジとは星形をしたネジ穴で、プラスやマイナスのドライバーでは回すことができません、六角とも違うので専用のトルクスドライバーが必要になります。

工具の基礎知識 「トルクスレンチ類」
キャプチャ

https://ktc.co.jp/support/impact/003.html

トルクスドライバーを用意すればHDDの分解はできますが、やはり修理は不可能です。HDDの内部は非常に精密な構造になっており、パソコンの修理のように開封してパーツを交換すれば動くようになるというわけではありません。万が一間違ってHDDのネジを回して開封してしまうと、ほこりやゴミが内部に入り込んでしまい、記録領域が破損してしまいます。また、トルクスネジを回すことでプラッタ(円盤部分)の中心軸がずれ、正常な回転ができなくなることもあります。HDDを開けることで、状態が悪くなることはあっても、良くなることはありません。HDDの開封によってデータ復旧が不可能になってしまうことがあります。

弊社では開封が必要なHDDの障害にも対応しておりますが、HDDをもと通り動くようにするのではなく、一時的に動作するようにしてデータを強制的に読みだす物理的処置を施しています。
HDDの開封作業は外科手術と同じでありリスクが伴います。そのため、初期調査にて開封処置が必要と判断された時点でその旨ご説明させていただき、お客様からの明確な承諾をいただかない限り、開封作業を実施することはありません。

HDDの障害であれば物理障害に限らず対応しておりますので、何かあればまずは弊社にご相談ください。

■3つのお約束
https://www.rescue-center.jp/3promises/
■ハードディスクについて
https://www.rescue-center.jp/explanation/harddisk/
■ハードディスクの構造
https://www.rescue-center.jp/explanation/harddisk/structure.html
■ハードディスクの復旧事例
https://www.rescue-center.jp/case/hdd.html