USBメモリのトラブルでよくお問い合わせいただく症状に、USBメモリにアクセスすると「ディスクを挿入してください」という表示が出るというものがあります。
この表示はどのような意味を持つのでしょうか。
結論からいえば、障害の影響でUSBメモリ中の記録チップへのアクセスができなくなっている状況といえます。
一般的なUSBメモリはデータを入れる記録チップと、ドライブとして認識をさせる制御チップの2つで構成されています。
「ディスクを挿入してください」という表示が出るのは、制御チップまでしかアクセスできていない状態です。
たとえば、メモリカードを挿入していないカードリーダーにマイコンピュータ上からアクセスしたときも同じように「ディスクを挿入してください」という表示が出ます。同様のエラーがUSBメモリで出る場合は、カードリーダーに該当する制御チップまではアクセスできているけれども、記録チップへのアクセスができなくなっている状態といえます。
市販の復旧ソフトは、記録チップへのアクセスができる論理障害レベルまでしか対応していないため「ディスクを挿入してください」のエラーが出るケースでは、記録チップへのアクセスが物理的に失われている状態なので、完全にお手上げとなります。
弊社では、このように記録チップへのアクセスができない症状のUSBメモリでも、分解を行って内部の記録チップに直接アクセスすることで復旧を試みることができます。
同様の症状でも決してあきらめず、お気軽にご相談ください。
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