データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

"ディスクを挿入してください"のエラーはどういう状態?

USBメモリのトラブルでよくお問い合わせいただく症状に、USBメモリにアクセスすると「ディスクを挿入してください」という表示が出るというものがあります。
この表示はどのような意味を持つのでしょうか。

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結論からいえば、障害の影響でUSBメモリ中の記録チップへのアクセスができなくなっている状況といえます。
一般的なUSBメモリはデータを入れる記録チップと、ドライブとして認識をさせる制御チップの2つで構成されています。
「ディスクを挿入してください」という表示が出るのは、制御チップまでしかアクセスできていない状態です。

たとえば、メモリカードを挿入していないカードリーダーにマイコンピュータ上からアクセスしたときも同じように「ディスクを挿入してください」という表示が出ます。同様のエラーがUSBメモリで出る場合は、カードリーダーに該当する制御チップまではアクセスできているけれども、記録チップへのアクセスができなくなっている状態といえます。

市販の復旧ソフトは、記録チップへのアクセスができる論理障害レベルまでしか対応していないため「ディスクを挿入してください」のエラーが出るケースでは、記録チップへのアクセスが物理的に失われている状態なので、完全にお手上げとなります。

弊社では、このように記録チップへのアクセスができない症状のUSBメモリでも、分解を行って内部の記録チップに直接アクセスすることで復旧を試みることができます。
同様の症状でも決してあきらめず、お気軽にご相談ください。

■USBメモリのデータ復旧事例
■USBメモリの構造と動作
■USBメモリの代表的な障害
■データ保護ノススメ

Windowsのサポート期限

2017年4月11日にWindows Vistaの延長サポートが終了したあとも、Windows XPやVistaの利用者がいますが、サポートが終了したOSをご利用されるのは大変危険です。その1番の理由はセキュリティ更新が行われなくなるためです。

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Windowsでは更新プログラムを配布することで、セキュリティ対策を行っていて、サポートが終了するとセキュリティに不備が生じても更新プログラムが配布されず、ウイルスに感染する可能性も高くなります。
そのため、最悪の場合、PCが起動しなくなったりデータが失われたりすることになります。まだ、Windows XPやVistaをご利用の場合は、新しいOSにアップグレードするか、新しいPCをご購入されることをお勧めします。

Windows Vistaより後にリリースされたWindowsもいずれはサポート期限が切れることになります。Windows 7は2020年1月14日、Windows 8.1は2023年1月10日にサポートが終了します。最新のWindows10は現在のところ、2025年10月14日となっていますが、マイクロソフトはWindows11のような後継OSのリリースを予定していないため、OS名はWindows10のまま機能追加が行われて、サポート期限はそのまま延長されると考えられています。

Windows 7も延長サポート期限が迫っているので、可能であればWindows10にアップグレードしましょう。なお、Windowsをアップグレードする場合、必要なデータは事前にバックアップをとるようにしてください。
弊社サイトでもユーザデータのバックアップ方法を記載していますので、ご参照ください。

ウイルス感染でデータが消えたPCや起動しなくなったPC、アップグレード時のバックアップ漏れによるデータの消失があったPCからのデータ復旧も行っております。お困りの際はぜひ弊社までご相談ください。

データ復旧事例 ハードディスク(HDD)

パスワード漏洩指摘スパムメールの流行と対策

昨年からメールの件名や本文にパスワードが書かれた迷惑メールが出回っています。内容はメール受信者を脅迫するもので、そのパスワードは実際に本人が使用していたものが記載されています。メールにはハッキングしたと書かれていますが、実際には過去に情報流出が発生したサービスで使用されていたパスワードが使われています。

メールは、「アダルトサイトを閲覧している様子をハッキングしたウェブカメラで録画している」「データを消してほしければビットコインで支払え」といった内容です。文面は英語が多いですが、日本語のメールも出回っています。

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仮想通貨を要求する日本語の脅迫メールについて(JPCERT/CC)

ウェブサービスで使っていたパスワードを入手してもそのような動画は撮影できませんし、実際に撮影しているのであれば脅迫時にパスワードではなくその動画を送ってくるはずなので、嘘の脅しです。支払う必要はありませんので、メール自体は無視すれば問題ないですが、漏洩したパスワードと同じパスワードを使っているサービスがある場合は、今後の悪用に備えてパスワードを変更しましょう。

複数のサービスで同じパスワードを使用していると、こういった被害を受けるリスクが大きくなるので、サービスごとにパスワードを変えたほうが無難です。多数のパスワードを覚えきれない場合は、パスワード管理アプリを使うと良いでしょう。

GoogleやAmazonのような大規模なサービスや、銀行などのお金が絡むサービスだと通常のパスワード以外にワンタイムパスワードなどを組みあわせた二要素認証が使えるものが増えています。今後もパスワード漏洩が発生することは十分に考えられるので、二要素認証を有効化することをお勧めします。

いまさら聞けないパソコン基礎知識 パスワードの管理

4K動画の普及とデータ容量

※本記事は2017年11月21日にGoogle+に掲載した記事です

写真や動画を撮影して空き容量がなくなるのが早いと思ったことはないですか?スマートフォンやビデオカメラが高画質になるにしたがって、動画のデータ量も増えています。最近では、4K動画の撮影もできるようになっていて、フルハイビジョン動画よりもデータ量が多くなりました。そのため、以前と同じ感覚で撮影していると、空き容量が一気に減ってしまいます。

2006年に動画フォーマットのAVCHD規格が策定されてから、ハイビジョンの動画撮影が一般的となりました。それから10年ほどの間に、H.265などの新しい規格が登場し、4K動画撮影も珍しくなくなりました。
SDカードをはじめとした記録媒体も大容量化も進んでいるものの、長時間の4K動画を保存できるような大容量のカードは高額です。手ごろな価格帯の32GBのSDカードだと、写真を数千枚、ハイビジョン動画なら数時間分保存可能ですが、高画質設定の4K動画だと数十分から1時間程度しか撮影できません。

容量が不足して必要のないデータを削除して空き容量を確保する際に間違って必要なデータを消してしまった場合は、上書きにご注意ください。データ削除後に4K動画を撮影してしまうと、わずか数分の撮影でも数GBのデータ量が上書きされてしまい、写真データに換算すると数百枚分が失われてしまうことになります。

高画質化が進み、手軽に綺麗な映像が撮影できるようになりましたが、データの扱いに注意しなければちょっとした操作のミスでデータが失われてしまいます。
データを間違って削除した場合でも、復旧できる可能性は十分にございますので、何かございましたらお気軽にご相談ください。

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動画フォーマットについて
SDカードの復旧事例
復旧率を下げない為の10のルール

フォトレタッチとは

※本記事は2017年11月27日にGoogle+に掲載した記事です

スマートフォンやデジカメの普及、FacebookやInstagramなどのSNSの流行で写真を撮る機会は以前よりも増えつつあります。
もちろん撮った画像が素晴らしければそのまま公開すればよいですが、画像が暗かったり、余計なものが映り込んだりしていると修正したくなるものです。
そういうときに、画像を編集することをフォトレタッチと呼びます。フォトは写真、レタッチは修正の意味です。

フォトレタッチは、明るさや色合いの調整や、人物の肌の質感や輪郭を変えたり、風景に写った不要なものを除去したり、さまざまな用途で使われます。
スマホの場合は標準の写真アプリにも簡易的なレタッチ機能が備わっていてトリミングや色調補正などが可能です。スマホ用フォトレタッチアプリだと、さらに高度な修正も可能ですが、小さな画面でタッチ操作となりますので、細かい部分の修正には限界があります。

パソコンの場合はスマホと同等の簡易的なものから、プロが使用するような多機能なものまであり、スマホよりも大きな画面を使って細かい修正が可能です。
パソコンのフォトレタッチソフトは、Adobe社製のPhotoshopが代表的で、業界標準ソフトとされています。

デジカメやスマートフォンで撮影した写真には、日時や撮影場所を記録したExif情報が含まれていますが、写真を撮影しそのままアップロードするとその情報も公開されてしまうことがあります。そういった情報を公開したくない場合は画像編集ソフトを経由することでそのExif情報を除去することができます。

SDカードやmicroSDカードのデータ復旧が必要な場合は、弊社にご相談ください。

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