データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

テレビやカメラで耳にする、HDRとは

HDRという言葉を聞いた事はあるでしょうか。最近はスマホのカメラ機能にも搭載されたりして聞く機会も多くなりました。最近はTVにもHDR対応を謳う製品も登場しています。
HDRとはハイダイナミックレンジ(high dynamic range imaging)といいます。
人間の目では100,000:1程度のダイナミックレンジ、つまりもっと明るい部分を1としてその10万分の1の暗さまで見る事が可能といわれていますが、一般的なカメラで3,200:1、モニタなどでは1,000:1しか表現できていませんでした。そのため、カメラの露出の設定によっては影の部分は真っ黒になる”黒潰れ”や、光っている部分が真っ白になる”白飛び”という現象が起きてしまいます。

人間の見る世界ではダイナミックレンジが広い上に、脳が自動で補正し白飛びが起こりにくいようになっていますが、カメラでは露出の設定を間違えると簡単に起こります。その対策を行うのがHDR機能です。

カメラのHDR機能では、露出の違う写真を何枚か撮影し明るい部分と暗い部分の露出を適正な状態で1枚の画像にでき、従来のモニタでも今までよりも目で見た感じに近いものを撮影することが可能となりました。
また、その機能を利用してあえて普段見ているものと違うように補正しアートのように見せたりすることも可能です。
さらに、HDR機能を搭載するTVも登場しており従来の1,000:1から大幅に向上し人間の目で捉えられる100,000:1をそのまま表現できるようになっていて、明るい部分はよりまぶしく、暗い部分のディテールがつぶれない、リアルな映像を見ることも可能になっています。

また一般向けのカメラでもHDRビデオを撮影できる機種も登場しています。
ブルーレイの上位規格である「UltraHD Blu-ray」でも対応していることからこれから対応機器が増えていくものと予想されます。
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HDRで撮影された写真や動画でも弊社で復旧に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

■SDカード/microSDカードの復元事例

SDカードのスピードクラス

映像の高画質化にともない、次世代メモリカードと呼ばれるXQDカードやCFastカードが登場しましたが、SDカードにも新規格が登場しました。
新規格といってもSDカード自体の形状が変わるわけではなく、速度を表すスピードクラスに新しい規格の追加です。
スピードクラスとは、SDカードの書き込み速度を表す表示で、従来のSDカードにも「スピードクラス」を示す「Class10」等の表示がありました。また、UHS(Ultra High Speed)という規格に対応したカードでは「UHSスピードクラス」を示す「U3」等の表示もあります。二つの規格が同時に存在して混乱を招いていたため、今回新たに「ビデオスピードクラス」が登場し、SDカードのスピードクラスの表記は統一される予定です。

「ビデオスピードクラス」はV6,V10,V30,V60,V90の5段階があり、数字が最低書き込み保証速度を表しています。今までは「UHSスピードクラス」のU3が最速で、最低書き込み保証速度は30MB/秒でした。V60,V90の登場で60MB/秒、90MB/秒の書き込み速度が保証されるようになります。

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https://www.sdcard.org/jp/consumers/choices/speed_class/index.html

高速なSDカードの登場により4K画質の録画はもちろん、8K画質の録画にも十分に対応することができます。V90のカードは最低書き込み保証速度が90MB/秒で、実際の速度はそれ以上になるので、今までのSDカードと比べるとかなり高速になります。

XQDカードやCFastカードが先に販売されていますが、SDカードの対応機器の多さを考えるとビデオスピードクラス対応SDカードがこれから普及していく可能性が高いと思われます。
データレスキューセンターでは、もちろんビデオスピードクラス対応カードのデータ復旧にも対応しておりますので、万が一の場合は弊社にご相談ください。


SDカードの復旧事例
SDカードについて

いまさら聞けないパソコン基礎知識に文字化けについての記事を掲載

いまさら聞けないパソコン基礎知識に文字化けについての記事を掲載しました。
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https://www.rescue-center.jp/elementary/vol19.html

ブラウザ戦争の歴史

パソコンでインターネットを見る際に使用するソフトのことを「ウェブブラウザ」と呼びます。インターネット上でホームページを公開する仕組みをWWW(ワールドワイドウェブ)と呼びますが、それをブラウズ(閲覧)することから、ウェブブラウザという名前が付けられました。ウェブブラウザだと長いので、単にブラウザと呼ばれることもあります。ブラウザは、マイクロソフトのインターネットエクスプローラ(IE)や、GoogleのChromeなどが有名です。

WWW自体が生まれたのは1990年代初頭で、ブラウザの歴史もそのころから始まります。初期のブラウザには「モザイク」があり、1994年にはネットスケープ社がモザイクの後継ソフトとなる「ネットスケープナビゲータ」を発売しました。このソフトのシェアは9割を超えていたといわれています。現在ではブラウザは無料なのが当たり前でしたが、この当時はネットスケープナビゲータのパッケージがパソコンショップでも販売されていました。

Windows95が登場して、IEが誕生します。このころはネットスケープとIEが激しくシェア争いをしていて、「ブラウザ戦争」とまでいわれました。シェアは低いもののOperaなどのブラウザもこのころ登場しています。各ブラウザは、新しい技術を次々と導入していて、JavaScriptなどの現在のウェブ上の技術の基礎はこのころ作られたものです。

現在のブラウザは、表示に差異が出ないようにする”標準化”が重視されますが、当時は各ブラウザが独自に新技術を投入していたため、IEでは表示されても、ネットスケープでは正しく表示されないページや、その逆のページが存在していました。どちらかというと、ネットスケープのほうが厳密にページの記述を解釈するようになっていて、ページの作者が記述ミスをしていたときにネットスケープでは表示されないことがありました。IEのほうが柔軟に対応していて多少記述に間違いがあっても表示される傾向がありました。そのため、IEで見られるページのほうが多く、人気が高まってシェアを奪っていくことになりました。

さらに決定的だったのはWindows98とIE4が統合されたことです。その結果、IEのシェアが急増。2000年にはブラウザ戦争が事実上終結したといわれました。このころにはMacOSでもIEが標準ブラウザとなっています。IEが安定したシェアを手に入れたことからIE6以降、長い間バージョンアップが行われず、新技術が投入されなくなります。
ホームページを閲覧するためのブラウザは、様々な種類があり、各社がシェアを奪い合っています。2000年にはネットスケープと争っていたIE(インターネットエクスプローラ)が事実上の市場独占状態となり、ブラウザ戦争に勝利しました。

シェアを奪われている間、ネットスケープは1998年にプログラムのソースコード(設計図)を公開し、世界中の開発者が開発に参加できるようにしました。開発は非営利団体のMozilla Organization(モジラ・オーガニゼーション)が引き継ぎました。Mozillaは、ネットスケープ社が以前から使っていたコードネームで、日本のゴジラ(Godzilla)から名前を借りて、初期の人気ブラウザ「Mosaic」を打ち倒すモンスターという意味を持たせた名前といわれています。
その後、Mozilla Foundationが設立され、2004年に新ブラウザMozilla Firefoxが誕生します。

この時期にGoogleはGoogleマップやGmailなど、ブラウザ上で動くプログラムを提供し始め、ブラウザが単なるホームページ閲覧ソフトではなく、ビジネスにも使えて、OSに依存しない新たなプラットフォームとして育ってきました。
2009年にはそのGoogleがChromeをリリース、さらにAppleがIEを捨てて独自のSafariをリリース、Windows版も提供を始めます。こうして再びブラウザのシェア争いが始まり、俗に第二次ブラウザ戦争とよばれています。

ネットスケープとIEが争っていた第一次ブラウザ戦争の時代とは異なり、標準化技術によりどのブラウザでも同じようにページが表示されるようになったため、どのソフトも圧倒的なシェアは握れず拮抗したままの状態となりました。IEの独占状態を崩したことで第二次ブラウザ戦争は終結しました。

現在はマイクロソフトがIEの開発を終了し、新ブラウザEdgeをWindows10向けにリリースし、僅差でChromeがブラウザシェアNo.1の地位を占めています。

ところで、ブラウザ戦争の裏で、ひっそりと姿を消そうとしているソフトがあります。Adobe社のFlashです。ブラウザでは表現できないアニメーションなどを表示するためにブラウザに追加されるアドオンソフトで、Flashに対応していればどのブラウザでも同じように表示されるメリットがありました。

しかし、ブラウザの脆弱性対策だけではなくFlashの脆弱性対策も必要となるため、OSの開発者側からは煙たがられる存在となっていました。iPhoneに搭載されたSafariでは最初からFlash非対応となり、大きなシェアを握るiPhoneで表示されないFlashは次第に使われなくなっていきます。別の技術でブラウザだけでもFlashと同等の表現ができるようになってきたため、PC用ブラウザでもFlash排除の動きが強くなり、今後はFlashを使うページは消えていくと思われます。

最新のOS、ブラウザを使うことで、悪質なホームページから身を守ることは可能ですが、脆弱性にブラウザの開発元が気づく前に、その脆弱性を攻撃に使用する「ゼロデイアタック」という手法も登場しています。万が一、悪質なページに引っかかってパソコンが起動しなくなるようなことがあったら、弊社までご相談ください。
■パソコンのデータ復旧事例
■ブラウザのお気に入りデータの戻し方

USB端子の抜き差し回数上限

USBメモリやUSBケーブルでよく耳にする「USB」は、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略で、その名のとおり「汎用(ユニバーサル)」の接続規格として策定されました。もともとはパソコンとキーボードやプリンタなどの周辺機器を接続する際の規格を統一する目的のものでしたが、USBメモリなどの記憶媒体にも使用され、音楽プレイヤー、スマートホン、ゲーム機などの接続・充電用のインターフェースとしても採用されています。


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USBのコネクタの形状規格については、スタンダードタイプ呼ばれる長方形のA型・正方形のB型が最初に制定されています。実はこの旧来のスタンダードタイプは現在のような活用方法が想定されていなかったようで大きな弱点があります。

USBコネクタは抜き挿しするたびに端子表面の摩耗やハンダの劣化が発生しますが、もともとプリンタなどの接続を想定しており、USBのコネクタを1日に何度も挿しなおすとは考えられていませんでした。そのため、コネクタの物理的な耐性としては抜き挿し1500回というのが規格で定められた耐性目安となっています。1500回という数値は、1日1回とするとおよそ4年という計算になります。一度接続したら付けっぱなしになるプリンタ等なら全く問題ないですが、USBメモリは使い方によっては1,2年で限界を超えることもあります。

1500回を超えてすぐに壊れるわけではありませんが、USBメモリを使っているうちに突然データが読み込めなくなるのは、USB端子の劣化が原因である場合があります。また、パソコン側のUSBコネクタも同様の仕様になりますので、USBが認識されなくなったと思ったら別のコネクタや別のPCで確認してみましょう。

ちなみに、後に制定されたmini-Bタイプでは5000回、micro-Bタイプでは1万回というのが耐性回数の目安とされています。これらの規格が使われていることが多いポータブルタイプのHDDやスマートホンでの使用においては、回数の限界というのはあまり気にすることはないでしょう。

データレスキューセンターは突然認識しなくなったUSBフラッシュメモリの復旧にも対応しております。もしもの時にはお気軽にご相談ください。

■USBメモリについて
■USBメモリ(フラッシュメモリ)の復元事例
■データ保護ノススメ フラッシュメモリ/メモリーカード編