データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

リモートワークとバックアップ

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、新しい働き方としてリモートワーク(テレワーク)が注目され、今では当然のようになっている方もいるかもしれません。パソコンやタブレット、スマートフォンといった機器を活用することで自宅にいながら業務がこなせるようになり、ZoomやSkypeといったビデオ通話アプリによって会議やミーティングのためだけに出社する必要もなくなりました。
■テレワーク(在宅勤務)の基礎知識
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以前より働きやすくなったと感じる方も少なくないようですが、気を付けなければいけない点も増えています。一つは思わぬタイミングで重要なデータを破損・紛失してしまう危険性です。データはすべて会社のサーバーにアップロードする運用になっている場合でも、そのアップロードするまでの僅かな時間にトラブルが発生しないとも限らないのです。
「移動するつもりがうっかり削除してしまった」、「あったはずのデータがなくなっている」、「開こうとしたらエラーメッセージが表示されて開けない」など、気づいた時には既に取り返しがつかなくなっているケースもあります。
会社でそういったトラブルが発生した場合には、システム管理の担当者やパソコンに詳しい同僚などに相談することができるかもしれません。しかし自宅で突然そういったトラブルに遭遇すると、取れる手段が限られていることで余計に焦ってしまうこともあるようです。
■ハードディスク(HDD)の障害
■SSDの代表的な障害
■USBメモリの代表的な障害

誤操作によるデータの喪失だけでなく、ハードディスクやUSBメモリなどの機器側の異状によってデータが失われるケースも多く、パソコン上の操作では元に戻らない場合が殆どです。そういった事態に陥らないためには、やはり定期的なバックアップを行うのが最も確実です。
■データバックアップ入門
■データ保護ノススメ

また万が一障害が発生してデータが消えてしまったり開けなくなったりした場合は、あれこれ手を加えずに、データ復旧初期調査の利用をご検討ください。安易に「修復」や「復元」を実行したり、電源の入れ切りを繰り返したりすることで、大事なデータを取り戻せる可能性が下がってしまう場合もあります。トラブルが発生した場合は、焦らずにデータ復旧の利用をご検討いただくことをお勧めします。
■データの復旧率を下げない為の10のルール
■システムの復元とバックアップの違い

なお、Zoomなどのビデオ通話アプリでの会議やミーティングの議事録を作成する機会が増えたという方もおられるのではないでしょうか。
通話しながら会話を記録していくのは非常に手間がかかり、会議の効率も悪くなります。録画・録音しておいた通話内容を元に後から議事録を作成しようにも、通話している最中よりも音声が聞き取りにくく感じたり、なれない作業で思わぬ時間がかかったりという場合も少なくないでしょう。

そういった場合には、文字起こしサービスのご利用もお勧めです。ビデオ通話や音声録音等、様々なメディアに対応し、AIによる音声データの解析技術と熟練ライターの豊富な経験を組み合わせて、質の高い文字起こしサービスを提供しています。
文字起こし、テープ起こしが必要な場合は、こちらのサービスもぜひご利用をご検討ください。
■音声・動画データの文字起こし、テープ起こしならデータグリーン
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ポータブル電源について

ポータブル電源というアイテムをご存知ですか。
モバイルバッテリーは外出中にスマートフォンの電源が切れた時、電源コンセントがなくても充電ができる便利アイテムですが、主に使用できるのはUSB充電ができる機器に限られます。ノートPCのような大容量の電力が必要なものに対応しているバッテリーが、ポータブル電源になります。
■ポータブル電源について
■最近よく聞くポータブル電源ってなに?

ポータブル電源は、モバイルバッテリーの何倍も電力を蓄えられ、AC電源の利用も可能なので、幅広い家電製品を利用することが出来ます。ただし重量は出力ワット数に比例しますが、小型タイプで2~4kg、大型で5kg~10kgにはなりますので、モバイルバッテリーの様にかばんにいれて持ち歩くものではありません。
用途としては、まずはアウトドア用として、車に積んで持ち運び、キャンプや車中泊での電源としての使用が考えられます。ノートPC以外にもライト、冷蔵庫や扇風機、暖房器具などにも対応しているので、アウトドアシーンがより充実することでしょう。
レジャー用途以外には災害時の停電対策でも活躍が期待されます。この場合、持ち運びしやすい小型タイプで、またソーラーパネルからの充電機能が付属しているものがおすすめになります。
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なおポータブル電源もリチウムイオン電池になるので、モバイルバッテリー同様、取り扱いには注意が必要です。温度が高い場所に置きっぱなしでポータブル電源が高温になりすぎて発火をしたという事例もあるので、あまり安価な製品はさけ、過充電や過剰放電、加熱に対する対策がとられている製品をおすすめします。
■バッテリーはなぜ爆発するの?
■「リチウムイオン電池」について

スマホやビデオカメラなど高画質化に伴って、消費電力も上がっています、キャンプ中にアクションカメラで動画を撮影していたら電源が切れて撮影していたデータが破損したというトラブルもあります。弊社ではそういうトラブルで破損したデータや消失したデータの復旧にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

■SDカードの復旧事例
■ビデオカメラ データ復旧事例
■動画復元・修復サービス
■ウェアラブルカメラ・アクションカメラ

寒さにも弱いパソコン

年末年始に大寒波が到来し、高速道路上で車に閉じ込められたニュース等をみる機会が多かったのではないかと思います。パソコンやスマートフォンなどは、暑さに弱いといわれていますが、このような寒さも大敵となります。

長年使っているパソコンだと、冬場に電源が入らないなどの症状にあった方もおられるのではないでしょうか。
パソコンで使用されているパーツのうち、特に寒さに弱いものが電源ユニットとマザーボートになります。これらには電解コンデンサと呼ばれる電気を蓄える部品が使われています。電解コンデンサは最も寿命の短い電子部品と呼ばれており、内部に封印されている電解液が徐々に浸透して蒸発し、完全に抜けきると寿命となります。温度と蒸発の速度は比例しているので、周辺環境の温度を10度下げれば寿命が2倍に伸びるとされています。そのためPC内部に熱がこもらないよう、定期的に清掃してホコリ等を除去することが推奨されているわけです。
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またコンデンサには低温特性と呼ばれる特徴もあり、簡単にまとめると低温の環境では蓄えることのできる電気容量が減ってしまいます。寒い冬に長年使っているパソコンほど起動しなかったり、一瞬起動してもすぐに落ちたりすることがあるのはこの2つの特性に起因しています。
このような場合は、何度も電源を入れなおしたりすると、更に負荷がかかり、コンデンサが完全に壊れる可能性もでてくるので厳禁です。まずは部屋の温度を十分に温めてから、電源をいれるようにしてください。
ほかにパソコンを寒い部屋から暖かい部屋へ持っていくなど、急激な温度変化が発生した場合は、内部に結露が発生し、部品がショートする可能性もあるので、少し時間をおいて電源をいれるようにするなど注意しましょう。

弊社では、起動しなくなったパソコンなどからデータを取り出す復旧サービスを行っております。パソコン以外にも認識しなくなった外付けHDDやメモリーカードなど、多数の記録メディアからのデータ復旧を行っております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。
■データ復旧事例
■対応メディア
■パソコンの熱暴走と対策
■寒い冬こそデータの保存に注意!
■パソコンも大掃除を
■寒い冬に起きやすいトラブルと対策

対応に注意すべきエラーメッセージ

日頃パソコンやデジカメ、スマートフォンを使用していると、様々なエラーメッセージに出くわすことがあります。
例えばファイルを保存しようとして名前が長すぎたり、使用できない文字を含めたりした場合のエラーメッセージです。注意を伝えるだけのような場合はデータ自体に影響を及ぼすことはないのですが、中には作業を促すメッセージもあり、安易に指示に従ってしまうと、より悪化させてしまうケースがあります。
ここでは対応に注意すべきエラーメッセージについて、代表的な例をご紹介します。

・「フォーマットしますか?」
データにまつわるエラーメッセージとしては比較的ポピュラーなものです。記録メディア内の構造情報(書籍でいう目次にあたるもの)が損傷を受けフォルダ・ファイルが一切認識できないため、利用するには初期化(フォーマット)が必要と判断された状態となります。
指示に従いフォーマットを行うと、記録メディアへのアクセスは可能になりますが、メディア内に保存されていたデータは消えてしまいます。
このようなケースでも、ひと昔前のフォーマットであればデータは消えているように見えても、実はデータの痕跡は残っていて、それをたどることによりデータを復旧させることが可能でした。
■データの削除・フォーマットについて

しかしながら、最近ではデータの痕跡を完全に抹消してしまうタイプのフォーマットがされる機種が増えてきています。とりわけスマートフォン(Android)や一部のデジカメやビデオカメラでは完全フォーマットがされることが多いようです。
重要なデータが保存されていた場合は、安易にフォーマットはしないよう注意しましょう。
■データを完全削除する方法
https://www.rescue-center.jp/elementary/vol04.html

・「スキャンして修復しますか?」
こちらもWindowsパソコンではしばしば見かけるエラーメッセージです。Windowsにはチェックディスクといって、記録メディアのファイルシステムに異常がないかを確認し、エラーを自動で修復する機能があります。
■チェックディスク
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この機能の問題点は、あくまでファイルシステム自体を検査・修復するものであり、データを回復することを第一としていない点です。
そのためチェックディスクを実施すると、メディアにアクセスはできるようになっても、一部のファイルが無くなってしまったり、フォルダが丸ごと破損して開けなくなったり、よりひどい場合はプロパティ上ではデータの使用量の表示があるにも関わらず、ファイルがすべて見当たらなくなってしまうことがあります。

このような状況からでもデータの復旧ができる可能性は十分にありますが、構造情報が上書きされてしまうため、復旧はできても元のファイル名やフォルダ名が部分的に失われてしまうケースがあります。また特に空き容量が少ない状態でのチェックディスクは、広い範囲で上書きされてしまうため復旧が難しくなるケースもあります。

安易に指示に従ってしまうと、データ復旧をより困難にしてしまうケースもあるので、異常を示すエラーメッセージが表示された場合は、まずデータのバックアップを試みて、コピーができない状態のようなら、弊社データレスキューセンターにまでご相談ください。

■データの復旧率を下げない為の10のルール
■よくあるトラブル事例
■データ復旧が困難な障害・メディア

KSB瀬戸内海放送様のコメントを掲載しました

「RAID1 HDD(4TB x 2台)」のデータ復旧をご依頼いただきましたKSB瀬戸内海放送様のコメントを掲載しました。
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https://www.rescue-center.jp/customer/ksb.html