データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

Androidもコンピュータウイルスに注意

パソコン内に保存してある文書や画像等のファイルを暗号化して開けないようにし、身代金を要求する悪質なソフト「ランサムウェア」を以前にも何度か紹介していますが、2016年頃からAndroid端末を標的にしたタイプも増加しています。


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パソコン向けのランサムウェアでは、「WannaCry」のようにファイルを暗号化することで開けなくし、身代金を要求する「暗号化型」が猛威をふるっていますが、Android端末向けランサムウェアでは、感染すると端末自体をロックし使用不能状態にする「端末ロック型」がほとんどで、端末を人質として身代金を要求してきます。

端末が使用できなくなったことで、身代金を払おうとされる方がいらっしゃるかもしれませんが、絶対に払わないようにして下さい。支払ってしまうと犯罪組織の利益になる上に、端末が元に戻る保証はどこにもありません。

Googleが運営する「Google Play」や携帯電話会社が運営している公式のソフト配信サービスはこういった不正なソフトウェアが混入しないよう審査が行われていますが、それ以外のサイトで配布されているアプリは、一切保証がなく、そういったサイトがランサムウェアの感染源となっています。不審なサイトからのアプリのインストールは行わないように注意してください。
以前のランサムウェアは英語版がほとんどでしたが日本語表示に対応したAndroid端末向けのランサムウェアも確認されています。

また、万が一感染した時に備えて、普段からAndroid端末やmicroSDカード内の重要なファイルは、外付けHDDやNAS、オンラインストレージなどを利用しこまめにバックアップを取られることをお勧めします。

弊社では、Android端末本体のデータ復旧は対応できませんが、microSDカードや外付けHDD、NASなどに関してはデータの復旧を行っております。

■コンピューターウイルスと対策ソフト
■コンピューターウイルスからのデータ復旧事例
■データ復旧が困難なメディア

故障の原因は特定可能?

お客様から、障害の原因は何なのかというご質問をいただくことが多数ございます。
障害が発生する原因として考えられる要素は多岐に渡ります。
高温や水濡れ、外部からの強い衝撃はもちろん、静電気などによる電気的な刺激も障害発生の原因となります。車内温度が上がった車の中に長時間放置したり、カメラごと水没したりすると、障害が発生する危険性が高くなります。また、メディアにデータを保存するときに誤動作が起きるケースもありますし、メディアの抜き差しの際にトラブルが発生することもあります。長く使い続けていれば経年劣化による異常が発生する可能性も高くなります。パソコンなど接続先の機器側に異常があって、その影響で故障することもあります。


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さらに、USBメモリやSDカード、ハードディスクなどの記憶メディアは製品ごとの個体差もあるので、使い方に問題がなくても前触れなく故障することは決して珍しくありません。実際にお問い合わせいただく中には、「先週買ったばかりのUSBメモリが認識されなくなった」という事例もございます。

初心者窓口 よくあるトラブル事例
データ復旧事例

こういった記憶メディアの障害は、原因を特定して予防をすることにあまり意味がありません。いつかは必ず壊れる消耗品なので、故障を防ぐのではなく故障をするという前提で運用するのが正しい利用法といえます。メーカー保証がついている製品も多いですが、この場合の保証とは製品の正常動作を保証するもので、保存されたデータは保証の範囲外となります。そのため、突然の障害によってデータがなくなってしまうことを防ぐには、別のメディアに定期的にバックアップを行うのが最も確実な対策となります。

バックアップの方法に関しては、弊社ホームページでもご案内しておりますのでご参照ください。
データバックアップ入門
データ保護ノススメ

常にバックアップを取るようにしていても、まさにバックアップしている最中に障害が発生することもあります。デジカメで写真を撮影した直後に異常が発生してバックアップが間に合わないことも珍しくはありません。そういった場合は弊社でお力になれる可能性が十分あるので、ぜひ一度お声かけください。

テレビの外付けHDDとパソコンの外付けHDD

パソコンで使用している外付HDDを、テレビやレコーダーに接続してもそのままでは使用できないことをご存知でしょうか。
これは、パソコンとテレビやレコーダーのフォーマット形式の違いによるものです。

テレビ番組が録画できる機器はコピー防止のため、接続する記録媒体に暗号化を施す必要があります。パソコンで使用していた外付HDDには暗号化は施されていないため、テレビ録画の暗号化に対応した形式にフォーマットをし直す必要があります。このとき、パソコンで保存したデータが入っている場合は消えてしまいます。

また、テレビなどに接続して暗号化されたHDDはフォーマット形式が異なるため、パソコンに接続しても「未フォーマット」と認識され、録画データには一切アクセス出来ません。
さらに、暗号化を戻す処理(復号化)をするための固有の情報が、録画機器側に保存されているので、別のテレビに録画済みHDDを接続した場合は同じメーカーのテレビであっても復号化ができず再生はできません。

一方で、Blu-rayディスクに録画した番組は別のプレイヤーや、パソコンで問題なく再生できます。
なぜそのようなことが起きるかというと、Blu-rayディスクで使われている著作権保護技術は、暗号化に使う固有の情報をBlu-rayディスク自身が持っています。そのため、基本的にはどのBlu-ray対応機器でも復号化が可能で、再生できるようになっているのです。

このBlu-rayディスクと同じ仕組みを持った、外付HDDやメモリーカードも販売されています。SeeQVaultという著作権保護技術で、SeeQVault対応のレコーダーでHDDに録画した映像を別のSeeQVault対応機器で再生が可能です。また、対応するアプリやカードリーダーが必要となりますが録画データをSDカードや対応HDDに書き出してパソコンで見ることも可能です。microSDカードに保存すればスマートフォンなどの携帯端末などでも録画映像を楽しむことができます。

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弊社ではHDDを誤ってテレビに接続してフォーマットしてしまった場合のデータ復旧にも対応しておりますので、万が一の場合は弊社にご相談ください。

外付HDDの復旧事例
光学メディアの復旧事例

パソコンの熱暴走に注意

パソコンを利用している際に、ファンの動作音が大きくなったり、本体が熱いと感じたりすることはないでしょうか。
パソコンはCPUやメモリ等が電気を利用して動作しているので、パーツからの発熱により内部の温度が上がります。高温の状態だと動作が不安定になり、最悪の場合はパーツが壊れて起動できなくなってしまうこともあります。
そのため、パソコンは温度が上がらないように冷却する必要がありますが、特に発熱の大きいCPUの冷却方法には、空冷と水冷があります。

空冷は文字通り空気によって冷やす方法で、CPUは熱伝導性の高いヒートシンクが取り付けられ、ファンが回転し空気でヒートシンクを冷却することでCPUの温度を下げます。
構造も簡単なため、一般的なパソコンではほぼ空冷が使用されています。

それに対し、水冷は液体を用いた冷却方法で、CPUに取り付けられている冷却ユニット内で循環している冷却液がCPUの熱を受け取り、ラジエーター(放熱部分)で冷やされて再びCPUに戻ってくる仕組みとなっています。

水冷は空冷よりも冷却効率や静音性が高いものの、冷却液を漏らさない精密な構造が求められるため構造が複雑です。また、システム全体が高価になるため、空冷と比較してあまり普及が進んでいません。

ゲームや動画の編集などの高い性能を求めない、一般的なパソコンでは、冷却方法にこだわらなくても大丈夫ではありますが、空冷はほこりの影響を受けやすいので、定期的にファンやケースの空気の取り込み口のホコリなどは除去するようにして下さい。

データセンターなどに設置されているサーバーも空冷がほとんどで、データセンター自体が大掛かりな冷却を行っています。そのため、空調設備がスペースを占有し、また、消費電力も非常に多いことが問題視されています。
サーバーをまるごと非電導性の液体に浸して冷却するという液浸冷却技術も研究されていて、空冷と比べて4割の消費電力削減ができると言われています。しかし、専用の液体が高価なうえに、液漏れしない気密性と部品の交換がしやすいメンテナンス性の両立が難しく、なかなか実現が難しいようです。実用化されると、データセンターで大規模な空調設備や電源装置が不要となりデータセンターにおいて省スペース・省電力が可能となるためコストダウンが見込めます。

夏になると、やはり熱による障害と思われるお問い合わせやご依頼も増えてきます。データレスキューセンターでは、そういったものからの復旧の事例も多数ございますので、何かございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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■いまさら聞けないパソコン基礎知識 > パソコンの熱暴走と対策
■データ保護ノススメ

水没ハードディスクは取扱注意!

水害等により、水没したHDDからのデータ復旧のご相談をいただくことがよくあります。
水没した直後の状態でまだ湿っている状態でしたら、濡れタオルなどに包むなどして、乾燥させないようにしてお送りいただくことをお勧めしています。

完全に水没した場合、HDDの内部にまで水が入り込んでしまうことが多く、それが乾いてしまうとプラッタ表面に油や、ミネラル分などの汚れがプラッタに付着してしまいデータ復旧の難易度が著しく上がってしまいます。

完全に乾いたからとHDDを通電させてしまったケースもよく聞きますが、これは厳禁です。プラッタに汚れが少しでも付着した状態でHDDを動作させてしまうと、ヘッドとプラッタの間に挟まった異物がプラッタ表面を削りとるような形で傷をつけてしまいます。プラッタに同心円状に深く傷が入ってしまいデータ復旧ができなくなることがよくあるのでご注意ください。
さらに、時間が経過すると錆が発生したり、ネジが腐食したりするなど、物理的な劣化が進んでしまうので、水没したHDDについてはできるだけ早くお送りください。

災害の状況によっては水没したHDDを発見するまで時間がかかることもあると思います。
汚れが固着してしまった場合でも、状態や汚れの内容に応じた溶剤で処置を行い、特殊な設備を用いて完全に洗浄することで読み取りできる状態まで回復させることが可能です。こういったケースは、ヘッド部や他の部品も交換の必要があるため、互換性のある部品と交換しながら作業を進めることになります。非常に時間がかかることが多い作業ですが、復旧できる可能性も十分にありますのでお困りの際にはお気軽にご相談ください。

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■データ復旧と災害対策
■水没したHDD復旧からの復旧事例